[2009下半期ヒット商品] イーグローバルシステム「キューブワン V2.5」

■ 2009下半期ヒット商品顧客満足部門 - DBセキュリティ

 

イーグローバルシステム(代表カン・フィチャン)のキューブワン(CubeOne) V2.3は、索引検索が可能な大容量データベース(DB)暗号化ソリューションである。
この製品は、インデックスを暗号化されたままで索引検索できる製品で、この技術により特許登録及び技術標準院から優秀新製品(NEP)認証及び調逹優秀製品認証を得て、さらに最近、郵政事業本部から優秀IT新製品に選定された。
これまで、インデックスを暗号化すれば索引検索が不可能だと考えられ、DBを暗号化することができなかったが、イーグローバルシステムは索引検索が可能なアルゴリズムと索引構造を独自に開発して、技術の基盤を築いた。

 

キューブワンは、暗号化対象データの場合、テーブルとインデックス全てを暗号化し、暗号化されたままでインデックスの索引検索ができる。24時間運営される大容量DBであっても、暗号化のために数十日間もの長期間、サービスを中断する必要がなく、暗号化後にはDB性能も向上する。
またサーバー内には暗号化対象データを平文で保存せず、最も重要な鍵管理システムも国家情報院の暗号モジュール検証基準に忠実に沿っており、非認可者の接近が不可能である。

 

この製品の特長は、セキュリティ規準の充足はもちろん、ユーザーの期待通りに運営できることが挙げられる。なお、運営時に暗号化されているという事実を忘れるほど管理ポイントが少ないため、運営者にとって負担が軽減される。
つまり、アルゴリズムと鍵の機密性を確保して、暗号化製品としての最も重要なセキュリティ要素を満足しながらも、実際の構築と運営上の制約をほとんどなくすことによって、単に機能があるだけではなく、現実の環境で十分活用できる点が強みだと、イーグローバルシステムは説明する。

キューブワン V2.3では、アプリケーション名を変えて回避しながら流出を試みたり、パスワード変更後に流出を試みたりすることまで防御する機能を備えている。

実際に、この会社の構築したサイトは、全て住民番号を暗号化したままで索引検索しており、制約事項による運営上の問題点がほとんどないと言う。またグラフィックユーザーインターフェース(GUI)が提供されるので、すべての作業を円滑に進めることができるうえ、暗号化したテーブルに対してもGUIによって管理できるようにすることで、ユーザーの利便性を高めた。

 

[デジタルタイムズ 2009.12.15]